酵素とは？酵素の期待できる効果や摂取方法について解説

「酵素」と聞いて、どんな成分で何の働きを行ってくれているのか、はっきりと分かる方はもしかすると少ないかもしれません。

酵素は私たちの体にとって必要不可欠な物質であり、積極的に摂取することで、健康だけでなく美容のサポートも行ってくれます。

この記事では酵素の特徴や期待できる効果と、おすすめの摂取方法をご紹介していきますので、健康と美容に気を使いたいという方はぜひ参考にしてください。

成分の特徴や期待できる効果

酵素という言葉は聞き慣れているけれど、その働きや効果をいまいち理解できていないという方もいらっしゃるでしょう。まずは成分の特徴や期待できる効果についてご紹介していきます。

「体内酵素」と「体外（食物）酵素」

酵素は大きく分けて「体内酵素」と「体外（食物）酵素」の2種類があります。

体内酵素は人間の体内で作られるタンパク質のことで、体内で起こる化学反応をスムーズにする役割を果たしている物質です。体内酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」の2種類がありますが、それぞれの役割に関しては後ほど詳しく説明します。

体外酵素は、食事などで体外から取り入れられる酵素のことです。体内酵素は年齢ごとに、1年間に作ることができる量が決まっています。20代がピークで、それ以降は生産量が減少してしまうため、体外酵素を積極的に摂取しなければなりません。

酵素の違いとそれぞれの働き

酵素の働きは、体内酵素か体外酵素かによって異なりますので、それぞれ見ていきましょう。

・代謝酵素

まず、体内酵素のひとつである代謝酵素からご説明します。

代謝酵素は、体内の栄養素を必要としている各細胞に届けるのが役割です。

たとえば、呼吸をする時、脳を使う時、怪我を治す時などに栄養素が必要となるため、酵素の働きが重要となります。そのほか、肌が生まれ変わる（ターンオーバー）際や老廃物を排出する際にも酵素が働いているのです。つまり、代謝酵素は健康だけでなく美容にも大きく関わっている酵素なのです。

・消化酵素

次に消化酵素です。消化酵素はその名のとおり、食べた物を消化する働きがある酵素のことです。消化酵素は主に3種類あり、それぞれ分解する物が異なっているため、以下にまとめました。

プロテアーゼ　タンパク質をアミノ酸に分解
アミラーゼ　炭水化物をブドウ糖に分解
リパーゼ　脂肪を脂肪酸に分解

消化酵素が不足するとアミノ酸やブドウ糖が不足し、体にとって必要な栄養素が不足してしまうこともあるので、食べ物などから酵素を積極的に摂取することを心がけましょう。

・体外酵素/食物酵素

最後に体外酵素の働きです。先述したとおり、体外酵素は食べ物などから取り入れる酵素のことなので、食物酵素とも呼ばれています。

食物酵素は食べた物の消化そのものをサポートするだけでなく、消化酵素の働きも助けてくれます。

それだけでなく、代謝酵素を増やして働きをサポートするため、食物酵素は摂れば摂るほど、酵素全体の働きが活性化されるということです。

食物酵素は生の野菜・フルーツや納豆、味噌、ぬか漬けなどに多く含まれています。

酵素で期待できる効果

体内酵素は加齢とともに体内での生産量が減ってしまうため、体外酵素の摂取は、20代を過ぎてからは必須とも言えます。

体外酵素を積極的に摂ると、栄養を体中に運ぶサポートや美容をサポートしてくれるだけでなく、消化をきちんと行えるようにもなるのです。20代を過ぎてから、胃もたれしやすくなったり、肌の調子がなんとなくイマイチな日が続いたりするなら、それは体外酵素が不足しているのが原因かもしれません。

また、体外酵素には悪玉菌を減らす働きもあります。悪玉菌が減れば善玉菌の数が増え、腸内環境が良い状態になるため、便秘解消にも良い効果を与えてくれるでしょう。

酵素はどうやって摂取すれば良い？

酵素の摂取方法は主に2つありますので、それぞれ説明していきます。

食べ物から摂取する

先ほどお伝えしたように、食物酵素は生の野菜やフルーツ、納豆などに多く含まれていますから、それらの食材を積極的に食べることで酵素を摂取できます。

ここであえて「生の」としているのは、酵素は熱に弱い性質を持っているからです。熱を加えた野菜やフルーツでは酵素を摂取することは難しいため、生の状態で食べるようにしましょう。

食事の際は消化酵素の働きを妨げないよう、ゆっくりとよく噛むことも忘れないでください。

酵素食品で摂取する

近頃は酵素を多く含んだ健康食品が増えてきました。「酵素ドリンク」や「酵素サプリメント」は、食事よりも手軽に酵素を摂取できるのでおすすめです。

ただし、酵素食品はそれぞれ酵素の含有量が異なります。まずは1日にどれぐらい酵素を摂りたいかを考え、食事で摂取できない分を補える量の酵素が含まれた物を選ぶのがポイントです。

まとめ

酵素には体内で作られるタンパク質である体内酵素と、食べ物から摂取する体外酵素の2種類があります。いずれの酵素も体の働きをスムーズにしてくれるほか、美容のサポートをするためにも必要です。

ただし、体内酵素は20代を超えると生産量が減少しますので、体外酵素で補うようにしましょう。

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